君と一緒に過ごせた日々が、私の宝物でした。
キイー キイー キイー
ブランコを漕ぐ音が、私達しかいない公園に寂しげに響く。
「明日、かー…」
寂しげなブランコの響きを打ち破るかの様な口調で、君は上を向いて呟いた。
キイー キイー キイー…
寂しい、寂しい、寂しい…
まるでブランコがそう訴えている様に聞こえる。
「明日、だね…」
その寂しげな訴えを打ち破る様に、同じ様に上を向いて私も呟く。
雲は何も知らないかの様に、時間を刻みながらただただ流れていく。
サミシイ
お互い口に出すことは決してなかったけど。
代わりにお互いが座るブランコが、サミシイと素直に訴えていて。
意地っ張りな私達はブランコの訴えを恥ずかしがって。
ああ、ブランコに任せなかったら何か違ったかなあ、って。
お互いに少し後悔しながら。
君と一緒に過ごせた日々が、私の宝物でした。
サミシイなんて言わないよ。だから
「…待ってる、からね」
精一杯の正直を。
君を困らせることのないくらいの、素直さを。
せめて言わせて?
「うん」